京手描き友禅を創る「染匠」

数多くの工程がすべて分業されている手描京友禅。その全行程の意匠をプロデュースするのが「染匠」です。

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京手描友禅は、工程ごとの専門の技術者(職人)の分担により制作 されますので、意匠考え、色を決めるなど、全工程を統括管理する 役割が不可欠です。その役割が染匠です。 いわば、着物創りのプロデューサーです。

いくつもの工程と技術が「型友禅」とは違います。

「染匠」がプロデュースする手描京友禅は、型友禅と違い、「糸目」や 「挿し友禅」など、十指をこえる専門加工工程を伝統技法を駆使した 多くの職人が携わり製作されるが京の振袖屋の振袖です。

職人達の熟練の技の共演が美しい染めや刺繍を生み出します。

右記は、京手描友禅の着物創りにおける主要な工程を、抜粋して 掲載しております。詳しい工程は、京都工芸染匠協同組合HPきもの 総合辞典をご覧下さい。

  • 下絵
    意匠図案にもとづき、白生地に青花波で模様を描きます。
  • ゴム糸目 下あたり
    下絵の線に沿っていとめ糊を置いていきます。防染する働きがあります。
  • 地染め
    色合わせをした染料を印毛で染めていきます。模様以外の染色をします。
  • 挿し友禅
    筆、印毛を駆使して絵模様部分に、美しい色を挿していきます。
  • 刺繍
    絹糸・金糸・銀糸を使った刺繍技法で模様に気品と華やかさを加えます。
  • 水元
    余分な染料を良質の水を使って、しっかり綺麗に洗い流します。
京手描き友禅の魅力